2023年1月12日
令和4年12月2日(金)、東京で開催された全老連主催の標記セミナーに、同じ倉敷市老連の角名則男氏と一緒に参加しました。
セミナー開始前、テキストに掲載された先ごろ開催の全国老人クラブ連合会創立60周年記念式典における“天皇陛下おことば“が目に留まりました。クラブの歴史から存在の重みを感じ、厳粛な気持ちになりました。
1.基調報告「老人クラブが取り組む健康づくり活動・生活支援」
基調報告では、「地域包括ケアシステム」の意味合いの変遷に注目させられました。一億総活躍社会と言われる最近のフレーズも甦ります。老人クラブが単なる自分たちの生きがいのみに活動の目的があるのではなく、何らかの社会的貢献を担う存在であると思いますが、“赤ちゃんの笑顔”も社会に参加し、社会活動に含まれている旨のお話に納得しました。
地域支えあいの対象範囲は広がっているのです。
2.講義①・事例発表 地域支え合い「地域で取り組む健康づくりと支え合い」
花巻市、有田市各老連の活動発表、地域支え合いの事例を伺う中で、その内容が多岐にわたっていることに目を見張る思いでした。初めに組織があるのではなく、身近な活動、ふとしたきっかけから地道に育てていく仲間づくりこそ大切であるという思いになりました。行動こそが大切だと。
3.講義② 健康/歯・口腔
健康については、「歯・口腔」も最近関心を寄せていましたが、フレイルに陥らないための重大要素であることを確認できました。食べることで細胞ができ活力の源となる、そのためには歯、口腔の役割が大切であり、噛み、飲み込む力が衰えないようにしなければなりません。
4.講義③ 健康/運動
「運動」では、高齢者の健康とは、生活機能の自立ができるか否かがポイントである(1984・WHO)ということ、筋肉は使わなければ衰え、深呼吸をしなければ酸素不足、体力の低下につながることを学びながら、その予防のために運動が必要であることを再認識しました。骨、関節と関節、それに連なる筋肉との関連性を意識することで体操の効果が一段と向上するという内容が印象に残り、「いきいきクラブ体操」の実技の中で体感することができました。
今回の受講経験を基に今後の活動を実りあるものとし、伝えていきたいと思います。
倉敷市玉島地区老連 中村 一郎